Color Modes

コマンドラインツール:Mogrify

使用例オプション概要

magick mogrify プログラムを使用して、画像のサイズ変更、ぼかし、トリミング、ノイズ除去、ディザリング、描画、反転、結合、リサンプリングなどを実行できます。このツールはmagick と似ていますが、元の画像ファイルは(-format オプションでファイルの拡張子を変更しない限り)要求された変更で上書きされます。mogrify コマンドの構造方法については コマンドライン処理 を参照するか、下記の使用例を参照してください。

使用例

ここでは、mogrify コマンドの有用性と使いやすさを示すいくつかの例を示します。始めとして、バラの画像のサイズを小さくしてみましょう。

magick mogrify -resize 50% rose.jpg

このコマンドを使用して、フォルダ内のすべてのJPEG画像を最大寸法256x256にサイズ変更できます。

magick mogrify -resize 256x256 *.jpg

最後に、フォルダ内のすべてのPNG画像をJPEG形式に変換します。

magick mogrify -format jpg *.png

ここでは、1.png、2.pngなどはそのまま残され、1.jpg、2.jpgなどが作成されます。これらは元のPNG画像のコピーですが、JPEG画像形式で保存されています。

mogrify の追加の使用例は ImageMagickの使用例 を参照してください。

オプション概要

mogrify コマンドはこれらのオプションを認識します。オプションをクリックすると、そのオプションの使用方法の詳細が表示されます。

オプション 説明
-adaptive-blur geometry 適応的にピクセルをぼかす。エッジ付近の効果を弱める。
-adaptive-resize geometry データ依存三角形分割を用いて画像を適応的にサイズ変更する。
-adaptive-sharpen geometry 適応的にピクセルをシャープにする。エッジ付近の効果を強める。
-adjoin 画像を単一の複数画像ファイルに結合する。
-affine matrix アフィン変換行列。
-alpha "on, activate, off, deactivate, set, opaque, copy", transparent, extract, background, またはshape アルファチャンネルを設定する。
-annotate geometry text テキストで画像に注釈を付ける。
-antialias ピクセルエイリアシングを除去する。
-append 画像シーケンスを追加する。
-authenticate value このパスワードで画像を復号化する。
-auto-gamma 画像のガンマレベルを自動的に調整する。
-auto-level 画像の色レベルを自動的に調整する。
-auto-orient 画像の方向を自動的に調整する。
-auto-threshold method 画像の閾値処理を自動的に実行する。
-background color 背景色。
-bench iterations パフォーマンスを測定する。
-bias value 画像の畳み込み時にバイアスを追加する。
-bilateral-blur geometry 非線形、エッジ保持、ノイズ低減スムージングフィルタ。
-black-threshold value 閾値以下のすべてのピクセルを黒にする。
-blue-primary point 彩度青の主点。
-blue-shift factor 月明かりの下での夜間のシーンをシミュレートする。
-blur geometry 画像ノイズと詳細レベルを低減する。
-border geometry 画像を色の境界線で囲む。
-bordercolor color 境界線の色。
-brightness-contrast geometry 画像の明るさ/コントラストを改善する。
-canny geometry 多段階アルゴリズムを使用して、画像内の幅広いエッジを検出する。
-caption string 画像にキャプションを割り当てる。
-cdl filename カラーディシジョンリストで色補正を行う。
-channel type 選択した画像チャンネルにオプションを適用する。
-charcoal radius 木炭画をシミュレートする。
-chop geometry 画像内部からピクセルを除去する。
-clip 8BIMプロファイルの最初のパスに沿ってクリップする。
-clahe geometry コントラスト制限適応ヒストグラム均等化。
-clamp 値がゼロ以下のピクセルをゼロに、量子化範囲を超えるピクセルの値を量子化範囲(例:65535)に設定する。それ以外の場合は、ピクセル値は変更されない。
-clip-mask filename クリップマスクを画像に関連付ける。
-clip-path id 8BIMプロファイルの指定されたパスに沿ってクリップする。
-clut 画像にカラールックアップテーブルを適用する。
-color-threshold start-color-stop-color 色の範囲内のすべてのピクセルを白、それ以外のピクセルを黒にする。
-complexoperator 画像シーケンスに対して複雑な数学演算を実行する。
-connected-components connectivity 連結成分を一意にラベル付けする。4方向または8方向の連結性から選択する。
-contrast-stretch geometry 強度値の範囲を「ストレッチ」することで、画像のコントラストを改善する。
-coalesce 画像シーケンスをマージする。
-colorize value 塗りつぶしの色で画像を着色する。
-color-matrix matrix 画像に色補正を適用する。
-colors value 画像の優先色数。
-colorspace type 画像の色空間を設定する。
-combine 画像シーケンスを結合する。
-comment string コメントで画像に注釈を付ける。
-compose operator 画像合成演算子をセットする。
-composite 画像を合成する。
-compress type 画像圧縮の種類。
-contrast 画像コントラストを高めるまたは低減する。
-convolve coefficients 画像に畳み込みカーネルを適用する。
-copy geometry offset 画像のある領域から別の領域にピクセルをコピーする。
-crop geometry 画像をトリミングする。
-cycle amount 画像カラーマップを循環させる。
-decipher filename 暗号化ピクセルをプレーンテキストに変換する。
-debug events 詳細なデバッグ情報を表示する。
-define format:option 1つ以上の画像フォーマットオプションを定義する。
-deconstruct 画像シーケンスを構成要素に分解する。
-delay centiseconds 一時停止後に次の画像を表示する。
-delete index 画像シーケンスから画像を削除する。
-density geometry 画像の水平および垂直密度。
-depth value 画像の深度。
-despeckle 画像内のスペックルを低減する。
-direction type テキストを右から左、または左から右にレンダリングする。
-display server このXサーバーから画像またはフォントを取得する。
-dispose method レイヤの破棄方法。
-distort type coefficients 画像を変形する。
-distribute-cache port ピクセルキャッシュサーバーを起動する。
-dither method 画像に誤差拡散を適用する。
-draw string グラフィックプリミティブで画像に注釈を付ける。
-duplicate count,indexes 画像を1回以上複製する。
-edge radius フィルタを適用して画像のエッジを検出する。
-emboss radius 画像にエンボス効果を適用する。
-encipher filename プレーンテキストのピクセルを暗号化ピクセルに変換する。
-encoding type テキストエンコードの種類。
-endian type 画像のエンディアンネス(MSBまたはLSB)。
-enhance デジタルフィルタを適用してノイズの多い画像を強調する。
-equalize 画像にヒストグラム均等化を実行する。
-evaluate operator value 算術、関係、または論理式を評価する。
-evaluate-sequence operator 画像シーケンスに対して算術、関係、または論理式を評価する。
-extent geometry 画像サイズを設定する。
-extract geometry 画像から領域を抽出する。
-family name このフォントファミリーでテキストをレンダリングする。
-features distance 画像の特徴(例:コントラスト、相関など)を分析する。
-fft 離散フーリエ変換(DFT)を実装する。
-fill color グラフィックプリミティブの塗りつぶしに使用する色。
-filter type 画像のサイズ変更時にこのフィルタを使用する。
-flatten 画像シーケンスをフラット化する。
-flip 画像を垂直方向に反転する。
-floodfill geometry color 画像を色で塗りつぶす。
-flop 画像を水平方向に反転する。
-font name このフォントでテキストをレンダリングする。
-format type フォーマットされた画像特性を出力する。
-frame geometry 画像を装飾的な境界線で囲む。
-function name 画像に関数を適用する。
-fuzz distance この距離内の色は等しいとみなされる。
-fx expression 画像チャンネルに数学式を適用する。
-gamma value ガンマ補正のレベル。
-gaussian-blur geometry 画像ノイズと詳細レベルを低減する。
-geometry geometry 画像の優先サイズまたは位置。
-gravity type 水平および垂直テキスト配置。
-grayscale method 画像をグレースケールに変換する。
-green-primary point 彩度緑の主点。
-help プログラムのオプションを表示する。
-hough-lines geometry 画像内の線を識別する。
-identify 画像のフォーマットと特性を識別する。
-ifft 逆離散フーリエ変換(DFT)を実装する。
-illuminant type 参照光源。
-implode amount 中心を中心に画像ピクセルを内側に折りたたむ。
-insert index 最後の画像を画像シーケンスに挿入する。
-intensity method ピクセルから強度値を生成する方法。
-integral 画像内の値(ピクセル値)の合計を計算する。
-intent type 画像の色を管理する際のレンダリングインテントの種類。
-interlace type 画像インターレーススキームの種類。
-interline-spacing value 2つのテキスト行間のスペース。
-interpolate method ピクセル色の補間方法。
-interword-spacing value 2つの単語間のスペース。
-kerning value 2文字間のスペース
-kmeans geometry K平均による色数削減
-kuwahara geometry エッジ保持ノイズリダクションフィルタ
-label string 画像にラベルを割り当てる
-lat geometry 局所的適応閾値処理
-layers method 画像レイヤーの最適化または比較
-level value 画像のコントラストレベルを調整する
-limit type value ピクセルキャッシュのリソース制限
-linear-stretch geometry 飽和度付き線形ヒストグラムストレッチ
-liquid-rescale geometry シームカービングによる画像のリサイズ
-log format デバッグ情報のフォーマット
-loop iterations GIFアニメーションにNetscapeループ拡張を追加する
-mattecolor color フレームカラー
-median radius 画像にメディアンフィルタを適用する
-mean-shift geometry 画像内の任意の形状のクラスタを区別する
-metric type このメトリックを使用して画像間の差を測定する
-mode radius 各ピクセルを近傍の「主要な色」にする
-modulate value 明るさ、彩度、色相を変える
-monitor 進捗状況を監視する
-monochrome 画像を白黒に変換する
-morph value 画像シーケンスをモーフィングする
-morphology method kernel 画像に形態処理メソッドを適用する
-motion-blur geometry モーションブラーをシミュレートする
-negate 各ピクセルを補色に置き換える
-noise radius 画像のノイズを追加または削減する
-normalize 画像を全色の範囲に広げるように変換する
-opaque color この色を塗りつぶしの色に変更する
-ordered-dither NxN 画像を順序付けられたディザリングを行う
-orient type 画像の向き
-page geometry 画像キャンバスのサイズと位置(設定)
-path path ディスク上のこのパスに画像を書き込む
-paint radius 油絵をシミュレートする
-perceptible 値が|epsilon|未満の各ピクセルを-epsilonまたはepsilon(いずれか近い方)に設定する。それ以外の場合は、ピクセル値は変更されません。
-ping 画像属性を効率的に決定する
-pointsize value フォントのポイントサイズ
-polaroid angle ポラロイド写真をシミュレートする
-poly terms 画像シーケンスと対応する項(係数と次数対)から多項式を構築する。
-posterize levels 画像を限られた数の色レベルに減らす
-precision value 出力される有効桁数の最大数を設定する
-preview type 画像プレビューの種類
-print string 文字列を解釈してコンソールに出力する
-process image-filter カスタム画像フィルタで画像を処理する
-profile filename 画像プロファイルを追加、削除、または適用する
-quality value JPEG/MIFF/PNG圧縮レベル
-quantize colorspace この色空間で画像の色数を減らす
-quiet すべての警告メッセージを抑制する
-rotational-blur angle 画像に放射状ブラーを適用する
-raise value 画像のエッジを明るく/暗くして3D効果を作成する
-random-threshold low, high 画像をランダム閾値処理する
-range-threshold low-black, low-white, high-white, high-black 画像内の特定の値範囲内でハードまたはソフト閾値処理を行う
-read-mask filename 画像に読み込みマスクを関連付ける
-red-primary point 彩度赤色の原点
-regard-warnings 警告メッセージに注意する。
-region geometry 画像の一部にオプションを適用する
-remap filename この色のセットに合わせて画像の色を変換する
-render ベクターグラフィックをレンダリングする
-repage geometry 画像キャンバスのサイズと位置
-resample geometry 画像の解像度を変更する
-reshape geometry 画像の形状を変更する
-resize geometry 画像のサイズを変更する
-respect-parentheses 括弧の境界まで設定が有効のまま。
-roll geometry 画像を垂直または水平にロールする
-rotate degrees 画像にPaeth回転を適用する
-sample geometry ピクセルサンプリングで画像をスケーリングする
-sampling-factor geometry 水平および垂直サンプリング係数
-scale geometry 画像をスケーリングする
-scene value 画像シーン番号
-seed value 擬似乱数の新しいシーケンスをシードする
-segment values 画像をセグメント化する
-selective-blur geometry コントラスト閾値内のピクセルを選択的にぼかす
-separate 画像チャンネルをグレースケール画像に分離する
-sepia-tone threshold セピア調の写真をシミュレートする
-set attribute value 画像属性を設定する
-shade degrees 離れた光源を使用して画像をシェーディングする
-shadow geometry 画像の影をシミュレートする
-sharpen geometry 画像をシャープにする
-shave geometry 画像のエッジからピクセルを取り除く
-shear geometry X軸またはY軸に沿って画像の一方のエッジをスライドさせる
-sigmoidal-contrast geometry ハイライトやシャドウを飽和させることなくコントラストを高める
-size geometry 画像の幅と高さ
-sketch geometry 鉛筆スケッチをシミュレートする
-smush offset 画像シーケンスをまとめてくっつける
-solarize threshold 閾値レベルを超えるすべてのピクセルを反転する
-sort-pixels 各走査線内のピクセルを強度の昇順にソートする
-splice geometry 背景色を画像に継ぎ合わせる
-spread radius 画像ピクセルをランダムな量だけ変位させる
-statistic type geometry 各ピクセルを近傍の対応する統計量に置き換える
-strip 画像からすべてのプロファイルとコメントを取り除く
-stroke color グラフィックプリミティブのストロークカラー
-strokewidth value グラフィックプリミティブのストローク幅
-stretch type このフォントストレッチでテキストをレンダリングする
-style type このフォントスタイルでテキストをレンダリングする
-swap indexes 画像シーケンス内の2つの画像を入れ替える
-swirl degrees 中心を中心に画像ピクセルを渦巻かせる
-synchronize 画像をストレージデバイスと同期する
-texture filename 画像の背景にタイル状に配置するテクスチャの名前
-threshold value 画像を閾値処理する
-thumbnail geometry 画像のサムネイルを作成する
-tile filename グラフィックプリミティブの塗りつぶしの際に画像をタイル状に配置する
-tile-offset geometry 画像タイルのオフセットを設定する
-tint value 塗りつぶしの色で画像を色付けする
-transform アフィン変換画像
-transparent color 画像内でこの色を透過にする
-transparent-color color 透過色
-transpose 画像を垂直方向に反転して90度回転させる
-transverse 画像を水平方向に反転して270度回転させる
-treedepth value カラーツリーの深さ
-trim 画像のエッジを切り取る
-type type 画像の種類
-undercolor color 注釈の境界ボックスの色
-unique-colors ピクセルカラーを1つだけ残してすべて破棄する。
-units type 画像解像度の単位
-unsharp geometry 画像をシャープにする
-verbose 画像に関する詳細情報を表示する
-version バージョン情報を表示する
-view FlashPix表示変換
-vignette geometry ビネットスタイルで画像のエッジを柔らかくする
-virtual-pixel method 画像の境界外にあるピクセルへのアクセス方法
-wave geometry 正弦波に沿って画像を変更する
-wavelet-denoise threshold ウェーブレット変換を使用して画像からノイズを除去する
-weight type このフォントウェイトでテキストをレンダリングする
-white-point point 彩度白色点
-white-threshold value 閾値を超えるすべてのピクセルを白にする
-word-break type テキストがコンテンツボックスからはみ出す場合に改行が表示されるかどうかを設定します。normal(デフォルト)またはbreak-wordから選択します。
-write filename このファイルに画像を書き込む
-write-mask filename 画像に書き込みマスクを関連付ける