TypeMetric クラスでは、Image クラスの TypeMetric メソッドからユーザーにデータを渡す方法が提供されます。これにより、アセント、ディセント、テキスト幅、テキスト高さ、最大水平アドバンスなどのフォントメトリクスに関する情報を提供します。これらのフォントメトリクスの単位はピクセルであり、メトリクスは現在の Image フォント(デフォルトは Ghostscript の「Helvetica」)、ポイントサイズ(デフォルトは 12 ポイント)、および x/y 解像度(デフォルトは 72 DPI)の設定に依存しています。
以下の式を使用して、ピクセル単位をポイント(タイプセッティング業界で使用される標準の解像度非依存の測定値)に変換できます。
size_points = (size_pixels * 72)/resolution
ここで、解像度はドットパーインチ (DPI) です。つまり、デフォルトの画像解像度では、1 ポイントあたり 1 ピクセルになります。
フォントのポイントサイズは、ポイント単位でのフォントの高さ(アセンダ + ディセンダ)のおおよその値にすぎないことに注意してください。指定したポイントサイズとレンダリングされたフォントの高さとの関係は、フォントデザイナーによって決定されます。
フォントメトリクス関連の問題の詳細な説明については、FreeType Glyph Conventions を参照してください。
TypeMetric クラスで使用できるメソッドは次の表に示されています。
TypeMetric メソッド
メソッド |
戻り値 |
単位 |
シグニチャ |
説明 |
double |
ピクセル |
void |
アウトラインポイントを配置するために使用される最高/上部のグリッド座標からテキストベースラインまでの距離(ピクセル単位)を返します。常に正の値です。 | |
double |
ピクセル |
void |
アウトラインポイントを配置するために使用される最低グリッド座標からベースラインまでの距離(ピクセル単位)を返します。常に負の値です。 | |
double |
ピクセル |
void |
ピクセル単位でテキスト幅を返します。 | |
double |
ピクセル |
void |
ピクセル単位でテキストの高さを返します。 | |
double |
ピクセル |
void |
文字の先頭から次の文字の先頭までの最大水平アドバンス(ピクセル単位)を返します。 |